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海底47m(映画)鑑賞前の予備知識に!ホオジロザメと残圧0の恐怖!

 

本年8月12日に公開されるパニックスリラー

『海底47m』が全国で順次公開されます。

 

水深47mに沈んだ檻に取り残された美人姉妹が

タンクのエア切れと巨大な人喰いザメの恐怖に

対峙する姿を描いた注目の映画。

 

過去には凶暴なホオジロザメに襲われ、

楽しいはずの海水浴が一瞬にして

パニックになる『ジョーズ』はあまりに有名。

 

また、船長のミスによりダイビングをしていた

夫婦が水中から浮上すると待機しているはずの

ボートはなく、広い海で取り残される恐怖を

描いた『オープン・ウォーター』等々。

 

人食いザメを題材にした映画は季節柄か

毎夏のように製作されているようです。

 

筆者も『海底47m』は予告編を見て知り、

公開を楽しみにしているひとり。

 

そこで今回の記事は映画を見る前に是非とも

仕入れておきたい“予備知識”をご紹介。

 

知っていることで映画『海底47m』の

鑑賞がさらに面白くなるかも。


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水深47mの世界とは?

地上での47とは違い、水深47mともなれば

太陽の光は届きません。

 

筆者が体験したのは40mの海底。

真っ暗闇の世界とまではいかないまでも

かなり濃い青色の世界。

 

水中生物も種類が限られることから

通常のレジャーダイビングの

20m前後とは景色が全く異なります。

 

背中に背負ったタンクの圧縮空気も

水深10mで2倍、20mで3倍、30mで4倍の

濃い空気で呼吸することに。

 

当然、空気の消費量も劇的に多くなり、

ダイビングを早めに切り上げます。

 

また、深く潜れば潜るほど“窒素酔い”

“酸素中毒”のリスクが高くなるのも事実。

 

窒素酔いとは酒に酔った感覚になり、徐々に

意識が薄れて正常な判断ができなくなる症状。

 

筆者の場合は引率していたインストラクターが

簡単な足し算や引き算の問題を出して

窒素酔いの有無を確認していました。

 

そして、酸素中毒ともなれば“突然”に

意識がなくなる危険性も。

 

いわゆる“ブラックアウト”ってやつです。

 

そうなれば自力で浮上することはできず

重大な事故につながる恐れも。

 

以上の理由から特別なスキルや経験のない

一般的なレクリエーショナルダイビングでは

限界深度は40mとなっているのです。


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さらに怖いのが減圧症!

映画の予告編ではこんなセリフが...

「ゆっくり浮上しないと潜水病で意識を失う」

 

その通りです。

仮にタンクの残圧(空気量)が最悪ゼロになり

緊急浮上を余儀なくされる事になっても

1分間に18mを超える速さで浮上することは

命の危険を伴うことになるのです。

 

それも、もがき苦しみながらと言うような

想像を絶する苦痛を伴うことに...

 

では何故、緊急浮上が危険なのか?

もう少し具体的にご説明。

 

映画の中では潜水病と表示されますが

もう一つの呼び名が“減圧症”と言います。

 

スクーバダイビングでは背中に背負った

タンクの圧縮空気を吸います。

 

スクーバダイビングの未経験者の多くは

“酸素ボンベ”と呼んでいるようですが、実際は

圧縮された酸素19%に窒素81%の混合空気

 

この圧縮された空気をダイバーは吸う事で

地上と同じように水中で活動できるわけです。

 

水中で圧縮された空気を吸う事から起こる

トラブルで最悪なのが減圧症(潜水病)。

 

ダイビング中は、圧力の増加(水深)に応じて

空気に含まれる窒素が身体中の細胞へ

溶け込みます。

 

深く潜れば潜るほど、より多くの窒素が

身体の中に吸収されていきます。

 

その窒素は細胞から溶け出す時に

血管や細胞に“気泡”を形成。

 

この気泡が神経を圧迫したり、

血管を塞いだりして、身体に様々な

不調を引き起こします。

 

浮上する時には、今までかかっていた

圧力が減ることで、身体に溶け込んでいた

窒素が呼吸によって排出され始めます。

 

想像してみて下さい...

ビールやコーラ等、炭酸飲料のフタを開ける時

ゆっくりと開けるはず。

 

身体に溜め込んだ窒素をゆっくりと

排出させるためにも、急浮上は厳禁なのです。

 

もし、床に落とした(圧力がかかる)場合、

すぐにフタを開けてしまうと・・・

kaitei47m2

 

...と、こんな風になってしまいます。

 

 

これと同じことが急浮上することで

人間の身体の中でも同じことが起きます。

 

映画『海底47m』では水深47mから

急浮上を試みるようですが...

それが、とても危険な行為だと分かるはず。

 

仮に減圧症(潜水病)になると血管や細胞に

形成された気泡は身体の様々な場所で

厄介な症状を引き起こしてしまいます。

 

マヒ、めまい、ショック症状、痺れ、脱力感、

呼吸困難、関節や手足の痛み、意識不明など、

最悪、死に至ることも。

 

アメリカ人のダイバーが減圧症にかかり、

あまりの苦しみから逃れるために、自ら銃で

命を絶ったという話しもあるほど。

 

そんな怖い潜水病(減圧症)にならない為に

急浮上を避け、1分間に18mを超えない様に

浮上する事が重要とお伝えしましたが、

 

そんな計算、誰が教えてくれるねん!

 

...と、スクーバ未経験の方は思うでしょう。

でもね、それが正確に分かる物があるんです。

 

それはダイブコンピューター(ダイコン)

呼ばれるダイバーの命を守るとも言うべき、

必携のアイテム。

 

 

ダイバーズウォッチではありません。

 

次にそんなダイバーの命を守ってくれる

ダイコンの種類や機能をご紹介。


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『海猿』仙崎大輔のダイコンはコレ!

ダイコンの種類は大きく分けると

ウォッチ型とコンソール型の2種類。

kaitei47m3

kaitei47m4

 

『海底47m』で姉妹が付けていたのは

BCジャケットに取り付けるコンソール型。

 

そして『海猿』で仙崎大輔がつけていたのが

こちらのダイコン。

kaitei47m5

SUUNTO[スント] Stinger

 

現在では多くの時計メーカーから

様々なデザインや機能豊富なダイコンが

発売されています。

 

その機能は現在時刻と水深、無減圧潜水時間、

水温、最大水深、コンパス機能、など等。

 

その中でも特筆すべき機能であり、

ダイバーの命を守ってくれるのが、

無減圧潜水時間を教えてくれる機能。

 

陸上では通常の腕時計のようですが、

ひとたび、ダイビングを開始すると

自動的にダイビングモードに切り替わります。

 

画面には“現在の水深”“無減圧潜水時間”

大きく色違いで表示されます。

 

つまり、水深20mでの無減圧潜水時間は

30分(一例)というように。

 

また、浮上する際には1分間に

18mを超える速度で浮上した場合、

ピー、ピーと“警告音”で知らせてくれます。

 

水中では音が良く通ることから

この警告音、びっくりするほどの

大きな音です。

 

さらに、浮上していくと“安全停止モード”に

自動的に切り替わります。

 

これは、安全のために水深6m〜3mになると

3分間、その範囲の水深で3分間の停止時間が

カウントダウンで表示されます。

 

こんな優れた機材のおかげて

ダイバーは未だ見た事のない世界を

垣間見ることができるんですね。

 
 

さて、間もなく公開される『海底47m』

予告編が流れる度に期待度も

ますます高まります。

 

次に、映画に出てくるホオジロザメとは

どんなサメなのか?

どれ位の大きさなのか?

 

まだまだ知らないホオジロザメの生態などを

調べてみました。


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体長6m、体重2トンの化け物

一般的なホオジロザメの大きさは4m前後。

ところが、メキシコのグアダルーペ島に

“ディープブルー”と呼ばれる巨大なサメが

存在しています。

 

その大きさは6mを超え、体重は何と2トン。

一説ではその体長は7mとも。

推定年齢は50歳以上のモンスター。

kaitei47m6出典:www.youtube.com/watch?v=1I1SI9Ka0Gs

kaitei47m7出典:www.youtube.com/watch?v=1I1SI9Ka0Gs

で、でかい!

でか過ぎる!!!

 

もし、こんな巨大ザメに襲われたら

人間などひとたまりもないでしょう。

 

実際にオーストラリアや南アフリカ、

カリフォルニア、メキシコと

ホオジロザメに襲われた被害例は数知れず。

 

そして日本でも北は北海道から瀬戸内海、

四国沿岸でもその存在が確認され、

日本人の漁師が右上半身を食いちぎられ、

即死状態で発見されたニュースも。

 

一昨年の2015年には和歌山県新宮市から

わずか4~5キロの距離で体長6m級の

ホオジロザメが水揚げされて大きな話題に。

kaitei47m10出典:http://oceansmagazine.net/ogawa/220

kaitei47m11出典:http://oceansmagazine.net/ogawa/220

 

口にくわえているのは何と、ウミガメ。

こんな固くて大きなウミガメをほとんど

一口で食べようとするホオジロザメ。

 

もし、これが人間だったら...

ゾッとする思いがします ((;゚Д゚))

 

こんな怪物がダイビングの聖地とも言われる

和歌山の白浜や串本近くにいることが

本当に信じられません。

 

 

ハンターとして優れた嗅覚を持ち、1滴の

血の匂いで動物の位置を把握すると言われる

巨大な海の殺し屋ホオジロザメ。

 

また、嗅覚だけでなく目も良く、

人間を襲う時はまず目で発見するだろうとも

最近の研究で分かってきたようです。

 

そんな怖いイメージのホオジロザメが

年々減少し続け、一部地域では絶滅の危機から、

保護の対象にもなっているとも。

 

太古からその姿を変えずに生き続ける

ホオジロザメはシャチやクジラと並んで

海洋食物連鎖の頂点に君臨。

 

海洋学者のひとりはこのように...

「サメの生息数が健全であれば

海洋も健全で衛生的である」と。

 

たしかにその通りかもしれません。

 

映画や小説でのイメージからホオジロザメは

“怪物” “海の悪魔”などと言われます。

 

しかし!

絶滅の危機とあれば話しは別です。

 

徹底的な保護とその個体数をもっと

増やす研究をしてもらいたいものです。

 

そして、いつかは日本でも

“シャークゲージダイビング”が出来るほど、

海が健康的になって欲しいですね。

 

A great white shark and a scuba diver protected by a cage inspect each other along Dangerous Reef in south Australia.

 

kaitei47m9

 

でも、やっぱり見た目にも怖いホオジロザメ。

増え過ぎたら海水浴客が減るかも...です。


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